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2009.06.11

「助詞のないことば」

視覚言語である「日本手話」は、
外国語同様に独自の文法体系を持っている。

「日本手話」には、助詞がないのをご存じだろうか。

「私は、彼の妹が好きです」

これを手話で表現すると、

「私、好き、彼、妹、(表情)」

(表情)と書いたのは、理由がある。
手話では、顔の表情は副詞やニュアンスを
表す役割を果たしているという。

さて、助詞がないと、日本語を正しく伝えることが
できないのだろうか?

英語で同じ文を考えてみよう。
I love his younger sister.

「彼の妹」という表現に着目してみると、
英語では[his]のように単語の語尾変化が、
日本語の助詞と同じ役割を果たすことが多い。

手話では、手の相対的な位置と、その動きで表現していく。
(彼→対象を指さし)+<頷き>+(妹→指さしの下位置に妹を表す手話)

独特の文法構造と表現をもつ、この「日本手話」を身につけるのことは、
他の外国語の習得と同様の苦労があると思われる。

ところで、「文化は言語をつくり、言語は文化を育む」という。
手話という特殊言語を習得するためには、その歴史と文化から
紐解いていくといいのかもしれない。

まずは、興味を持つこと。
先日も書いたが、それが「遠回りのようで、近道」なのである。

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