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2010.01.28

「鎌倉で内藤礼さんの作品と出会う」

先日、アーティストの内藤礼さんの作品と出会うために久々に鎌倉を訪れた。

神奈川県立美術館・鎌倉。

内藤礼さんは、「地上の生と世界の連続性」をテーマに創作活動を続けている。
私は、折に触れて内藤さんの作品と出会いたくなる。

Naito1_2

今回の内藤さんの個展は、美術館全体がインスタレーション。
建物全体を使って表現されている。

一番印象的だったのが、第一展示室:『地上はどんなところだったか』。

それは薄暗い空間
。そして、ほのかな光。

Naito2

驚いたのは、
作品がディスプレイされているショーケースの中に自ら入って
作品を鑑賞することができる。

私が知る限りでは、
内藤さんは、作品と「いかに出会うか」ということを大事にしてきた。
その「出会い方」によって、作品から伝わるイメージは変わるからだ。

ヴェニス・ビエンナーレの『地上にひとつの場所を』。
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そして、直島・家プロジェクト、『このことを』。
Artkinza

どちらも鑑賞者を一人ずつ招き入れ、作品と向き合うスタイルだ。

しかし、今回の展示は、これまでの逆。
多くの人が同時に鑑賞できるだけでなく、ショーケースの外側からも、
内側からも鑑賞できる。

Naitou5

これは、外から鑑賞している人にとっては、
ショーケースの中で
鑑賞している人も作品の一部となる。
作品『地上はどんなところだったか』との「出会い」は、
主観であると同時に、客観を意識せざるをえない。

内側と、そして外側。 内面と、外面。

『地上はどんなところだったか』
このタイトルは、生へと回帰する自己への問いなのだろうか。
自分が今ここいる意味は、自分で探すしかない。
むしろ、そのために、生まれきたのかもしれない。

今回の長い個展のタイトル、
『すべて動物は、世界の中にちょうど水の中に水があるように存在している』
これは、ジョルジュ・バタイユ「宗教の理論」の一節からの引用とのこと。

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2010.01.23

「写真家が伝えたいもの」

先日、写真家の今森光彦さんのお話を聞く機会を得た。

今森光彦さんは、
滋賀県琵琶湖畔で30年間にわたり生き物の写真を撮り続け、
1995年に木村伊兵衛賞
2009年には第28回土門拳賞を受賞されている。

小説でいえば芥川賞と直木賞を受賞しているに等しい。

実は、今森さん、もとよりカメラ好きだったわけではなく、
大好きな生き物のそばに身を置くために習得した技術だという。
なるほど「○○好き」は、人生を変えるような原動力を秘めている。

さて、
今森さんが一枚の写真を撮るために費やす時間はどれくらいだろうか?
(考えてみてください)
Imamori1

その生き物、すなわち、その被写体をとことん知り尽くさなければ、
いい写真は撮れないという。

Imamori5

答えは、約2年間。

写真でも、絵画でも、小説でも、テレビ番組でも、
氷山の下にあるものこそが人の心を動かす。


「いい写真を撮る秘訣とはなんでしょう?」


今森さんは答える。
「まず、いいものはいいし、美しいものは美しい。
 僕は写真を撮っている時間より、見ている時間のほうが長い。
 そうすることで、撮るべきものが見えてくる」

たくさん見て、知って、感じなければ、何を伝えたいのかが見えてこない。 
すなわち、何が撮るべきなのかがわからない。

そこには、自分の感性との対話があるのだろう。


ところで、
子供の頃、
私も昆虫を追いかけ回して遊んだ。
捕まえてしばらく飼ってみたり、少々残酷なこともした。
しかし、そこには、小さいながらも身近な「生と死」があり、
それを、見て、知って、感じた。

子供の頃の感性は、大人になってからのそれとは大きく異なる。
子供の頃にしか見えないもの、感じる事ができないものがある。

それこそが、私の感性の土台を担っているように思える 

いま、
今森さんが大事にしている「里山」のような環境は、徐々に失われている。

環境を独り占めせず、人と自然が共存し、バランスを保っていくことの重要性を
今森さんの写真は教えてくれている。
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2010.01.19

「新春の京都を感じる」

人は余裕がなければ、よい着想はけっして得られない。
私の場合、京都の町を散策していると、おだやかな心持ちとなり
ものを考える余裕が生まれる。

先週末は、仕事で大阪へ。
その合間を縫って、新春の京都に足を向けた。

京都のひとときを友人と過ごす。

ただ、ひとつだけ目的があった。

「蓮華王院(三十三間堂)の楊枝のお加持と弓道大会(とおしや)」
「通し矢」はものの本などで見知ってはいたが、
実際どのようなものか見たかった。

この日(17日)は、特別法要もおこなわれ、拝観が無料。
毎年1万人以上がこの蓮華王院を訪れるという。
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弓道大会には全国各地から研鑽をつんだ学生が集っていた。
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女性は振袖の方も多く、成人の記念射会の意味もあるそうだ。

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ただ、見物の人垣はあまりにも高く、
矢を射る場面を間近で見る事ができなかった。
心残り。

昼食は、蓮華王院のほど近く「わらじや」にて、
名物「鰻ぞうすい」をいただく。

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香ばしい鰻が口の中でとけていく。
身も心も温まるとはこのことだと確信。

鴨川の淵を歩み、祇園へと向かう。

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そして、
にぎやかな人ごみをかき分けながら八坂神社へ至る。

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八坂神社を抜けると、円山公園。
京都最古の公園と聞く。

そこには、寒そうな桜の木があった。

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しかし、春には美しい祇園枝垂桜を見せてくれる。
4月の中頃に、ここをもう一度訪れてみたい。

さらに進み、高台寺へと上る。

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太閤秀吉の菩提を弔うために、北政所ねね(高台院湖月尼)が開創。

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境内には美しい枯山水式庭園が広がっていた。

春の桜、秋の紅葉、竹林と四季折々の美しさを見せてくれるという。
さらに歩くも、
清水寺を横目に見て、今回は帰路につくこととした。

京都を離れる前に、友人とコーヒーのエールをかわす。
香る上品な味わい。

帰りの新幹線では、
その友人からいただいた本を一気に読み切ってしまった。

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白洲正子さんも愛したという、嵯峨野を歩きたい。
そういえば白洲信哉さんが、白洲展を企画制作されているようだ。
楽しみが増える。

次回、京都を訪れるのは春になるのだろうか。

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2010.01.10

2010年レガシィS401モデファイはじめ

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
川端康成の『雪国』の冒頭は、そんな一節で始まっている。

なにか物語のはじまりを予感させる、小説の書き出しのイメージに
2010年の始まりは似ている。
仕事も遊びも、そして車も全て自分を成長させてくれるファクターだ。
今年も記憶に残る年にしたいと思う。

さて、
愛車レガシィS401は昨年末に3回目の車検を終えた。
昨年はレガシィはフルモデルチェンジが行われ、S401もついに現行型から
2世代前の型式となってしまった。

<レガシィの型式変遷>
BC/BF(初代) →BG/BD →BE/BH(S401) →BP/BL(S402)→BR/BM(現行)

2世代前(約7年前)の車に乗っているわけだが、
その魅力は色あせることなく、奥深い味わいへと繫がっていくようだ。
それが「S」の魅力のようにも思われる。

さて、
そのS401にも今年から少しずつ、さらなるモデファイを加えていきたい。

ちなみに、現時点までの主なモデファイポイントは以下の通り。
<操作系>
ステアリング=S203純正:エアバッグ付STI純正ステアリング
シフトノブ=S203純正:チェリーレッドシフトパターン
シート=S204純正:RECARO SP-X(STIステッチ&サイドレザー)

<エンジン関連>
排気=ガナドール:スポーツチタン
吸気=HKS:RCサクション
   AVO:ブローオフバルブ

<足回り>
サスペンション=Prova:アイフェルサスペンションキット
スタビリンク=Prova:ピロボールスタビリンク

<補助メーター>
日本精機:Defiリンクメーター(油圧、油温、水温、ブースト)
BLITZ:R-VIT DS(ナビモニタに出力)

操作系は車を自分の体に合わせる意味では、モデファイの基本といえるが、
エンジン関連と足回りをチューニングするのは、それなりに覚悟が要る。
STIによってバランスよくチューニングされている車であればなおさらだ。
ちなみに、昨年装着したブーストコントローラーEVCⅢは、現在は外している。

もうひとつ、
上記に加え、昨年末にホイールとタイヤを新調している。
これは、S402純正の組み合わせをそのまま移植してみた。

<ホイール&タイヤ>
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ホイール=BBS:18インチ8.0JJ +53 アルミニウム鍛造1ピース
タイヤ=ブリヂストン:RE050A 235/40R18

Imgp6931_2 Imgp6929

意外にも、ツライチにぴったりと決まってくれている。

ちなみに、S401の純正サイズは以下の通り。
Bbs_s401

ホイール=BBS:18インチ7.5JJ +48
タイヤ=ピレリ: P ZERO NERO 215/40R18

このモデファイ狙いは、イメチェンだけでなくタイヤトレッド面の拡大だ。
215 → 235の恩恵は大きい。
ブレーキングやコーナンリングの安定感に違いが感じ取れる。

アライメントの修正は、装着時にはあえて行わず、
山道と高速道路を走行した後に行っている。
それについては、機会をわけて報告することとしたい。

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