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2010.04.21

「古都の桜に想うもの」

週末、東京は小さな雪だるまができた。

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季節外れの寒気から逃げるように西へ向かう。

3時間後。

春の陽射しがまぶしい京都で友人と待ち合わせ。

目的のひとつであった京都国立博物館の長谷川等伯展は、
80分待ちの列が出来ていたため、隣の「知積院」へ。

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「知積院」の門前。
真言宗智山派総本山で、成田山新勝寺、川崎大師平間寺、高尾山薬王院などの
関東ではなじみ深い大本山を擁している。

実は、ここにも長谷川等伯の作品が所蔵されている。

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『楓図』長谷川等伯(1593年頃)

狩野派と並び賞される安土桃山時代随一の絵師が、
脚光を浴びたのは50代の頃という。
享年は72歳。人はいつ脚光を浴びるか知れたものではない。

美しい襖絵たちを後にし、バスの1日乗車券を購入。

北へ。
鴨川へ向かう。
目的地を「上加茂神社」に定める。

バスの車窓は、春の光に溶ける古都の街並みを
額縁に収めて見せてくれる。

鴨川の手前で下車し、桜並木の土手を歩くことにした。

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桜は、満開から少しすぎた頃合い。

陽の光に透かされた花びらが愛らしい。

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水量が少ないところには、動植物の春の息吹。

青い空に黄色い菜の花のコントラストが美しい。

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京都の春の原風景を想い描く。

「上加茂神社」に到着すると、
婚礼の写真撮影の真っ最中であった。 ここでも枝垂桜が美しい。

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拝観させていただだくと、もれなくお祓いがついてくる。
神社の由来を丁寧に解説してくれるのもいい。

平安時代の作家、紫式部もこの「上賀茂神社」を詣でたという。
朝、神社の森を眺めやって詠んだ歌が残されている。

「ほととぎす 声まつほどは 片岡の もりのしづくに 立ちやぬれまし」
(新古今和歌集:第三巻 )

「ほととぎす」は、夏の季語であると同時に、将来の夫を意味している。

この後、少々コーヒーブレイク。ケーキもいただく(笑)

そして、満を持して「仁和寺」へと向かう。

この時点ですでに4時をすぎていた。
が、途中からタクシーを飛ばす強行軍に出る。

仁和寺の桜にはそれだけの価値があるのだ。

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「御室桜」(おむろさくら)

比較的背の低い白い桜の樹々が、地面から吹き出たかのように咲いている。
その数200本余り。

京都では遅咲きの部類に入る。

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こうなると、もう止まらない。
かっぱえびせん状態(ヤメラレナイトマラナイ)に陥る。

次は「大覚寺」。
この時点で夕方5時半。急ぎ再びタクシーに飛び乗る。
よくも友人は私のワガママについてきてくれる。
まことに感謝である(笑)

しかし、
当然ながら、5時半を過ぎて「大覚寺」は閉門していた。
京都の寺院の拝観は、通常4時か5時には終了してしまう。

そこで、門の間からそっと桜を拝ませていただく。

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悔しいほど美しい門前の桜。

少し歩き、
大沢池を眺めながら、平安の嵯峨野に想いを馳せる。

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夕食までの時間を逆算し、このまま広沢池まで歩くことにした。
20分ほど歩くと、広沢池に着く。

湖畔の桜が美しかった。

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夕暮れの湖畔の桜。もうすぐ陽が沈む。
この桜と夕陽の競演を待つことにする。

友人とともに語らいながら、ゆるやかな時間に身をまかせていると・・
陽がおちてきた。

友人がカメラを構える。

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私も倣う。

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嵯峨野に落ちる、黄金の静謐。

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今ここでしか感じることができない、もののあはれ。

生きている答えのカケラが見つかった気がした。


そして、
再び車窓の景色を眺めながら河原町へと戻る。

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夕食は、友人オススメの老舗の水たき屋さん「新三浦」。

食事をした後、最後のさいごに「高台寺」を拝観。
ライトアップと夜景のデザート。

お腹も心も、友情も満たされた夜となった。

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