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2012.03.24

「BRZに乗って感じたもの」

「こんなにロールが少ないものか・・・!」
いつも走っている裏道の高速コーナーに、
レガシィS401とほぼ同じ速度域でBRZを飛び込ませてみる。

スロットルを開けて立ち上がっていくとき、
デジタルスピードメーターを見て驚いた。
思ったより10km/h以上高い数字がそこに表示されていたからだ。

レガシィS401よりもコーナリングスピードが早いため
コーナー出口でのスピードの乗りかたも違っているのだろう。
この車だとトレースラインも自ずと違ってくるように思われた。

BRZは、エンジン搭載位置も低いが、ドライバーの着座位置も低い。
着座位置が低いと、ふつうスピード感は上がるはずなのだが、
それを上回る安定感があるためにあまり怖く感じない。

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スバル車のメリットを謳う営業マンの常套句として、
「水平対向エンジンを搭載するスバル車は、他車に比べ
最重量物であるエンジンを低位置にマウントすることにより、
遠心力などの影響を抑え操縦安定性を増す・・・」とよく言われる。

スバル車に乗っていながら、それをまた体感できるとは恐れ入った。
ヨー慣性モーメントの抑制を車体構成の段階から煮詰めて行けば
これほどまで変わる余地があるものなのか・・・。
ちなみに、BRZは前後の重量配分を53:47としている。


ところで、試乗した日は雨だった。
これまで長く4WDスポーツを乗り継いでいると、
ウエットにFRと聞くとビビッドな挙動が思い出され
ハンドルを握る手にも少し力が入る。

ところが、BRZに乗ってみるとその気配はほとんど感じられない。
しばらく乗っているとその走りにFRであることさえ忘れてしまう。

もちろん、
VSC(スバル的にはVDC:横滑り抑制装置)を切ってアクセルを踏み込めば
テールスライドを誘発させることもできるだろう。

ただ、スバルが味付けしたBRZの走りの基本イメージは、足回りのセッティングを含め
4WDスポーツの延長線上にあるという印象を私は受けた。

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直進安定性も極めて高く、加速感はターボのそれとは質的に異なり、
スロットルを開ければスルスルと加速していく上質サルーンといった趣だ。
なるほど、BRZのホイールベースは2570mmと比較的広くなっている。

ただし、これはギアを下げずにアクセルを開けていった場合。
それではつまらないので、心の準備のため!?同乗してくれた営業さんに
「加速します」と、一声かけてからシフトダウン(笑)

高回転域まで2速、3速と引っ張ったみた。
すると静かだった車内に心地よいエンジン音が響き、力強い加速が始まる。

いわゆるBRZのヤル気スイッチが入った感じだが、
しかし、ここからの加速感はレガシィS401に及ぶものではなかった。
ターボにはターボの領域がある。熟成されたツィンターボはやはりイイ。

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(合成写真)

BRZの車両重量1220kg、2Lの自然吸気で200ps。
レガシィS401の車両重量1520kg、2Lツインターボで293ps。
数値的には300kgの重量差を93psでカバーできるかに見えるが、
走りの質感は、数値で比較できない部分にあるのは言うまでもない。

現在、ドライバーの意思に忠実に加減速し、
手足の延長線上に操作感が伴う車は一体どれだけあるだろうか。
BRZは、その貴重な車のひとつと思えた。

この車のSTIバージョンがとても楽しみになってきた。

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